【レポート】「カマキリ博士の昆虫教室」@大阪市立中津小学校

 12月15日(火)に、北区の中津小学校で「カマキリ博士の昆虫教室」を開催し、1年生49名が参加しました。  
 講師は、カマキリ博士こと渡部宏さん(昆虫科学研究センターISRC)です。

 まず、 カマキリ博士にカマキリのポーズを教えてもらったあと、「20匹あまりのダンゴムシを両手に握ったまま通園していた」「将来はカマキリ博士になりたかった」と、カマキリ博士の幼少期の話がありました。
 そして学校の先生方に対し、「カマキリ博士は、幼少期から変なやつだったけど、好きなことを突き詰めていくことで、こうやって今は立派にカマキリで生計をたてられている」「大人が、子どもの個性を認めてあげることが大切」と、環境教育の重要性と共に伝えられていました。

  子どもたちも積極的に受講しており、講座中に何度か出される「この写真の中のどこにカマキリがいるでしょうか?」といったクイズの質問には、頻繁に多くの手が上がり、盛り上がりました。回答してくれた子には、先生お手製の昆虫カードが手渡されて、嬉しそうな表情でした。

 また、「カマキリの体はなぜ緑色なの?」 という問題に、「草の色と同じ色にしている」「 草にまぎれて敵に食べられないようにしている」と、子どもたちからのするどい回答がありました。その他「自分がカマキリの子どもだったらこんな時どうする?」といった質問から、昆虫の体の色や動きにはそれぞれ意味があることを教えて頂きました。
 そしてムカデやスズメバチなど毒を持っている生きものは、踏切や工事現場でよく使われている赤・黒・黄色などの目立つ警告色をしている、外で虫を見つけても、体の色が警告色なら、むやみに触らないようにとの注意を受けてから校庭に出ました。

 2グループに分かれて、校庭脇の畑などで昆虫さがしをしました。子どもたちは「 赤・黒・黄色は警告色!」と、つぶやきながら歩いていきます。 寒くて生きものは殆ど見当たりませんが、土を掘ればミミズや、コガネムシ科のシロテンハナムグリの幼虫を、植木鉢を避ければ少し湿り気のあるところにダンゴムシやワラジムシなどを見つけることができました。そのダンゴムシを子どもたちは手の上に大量に乗せて観察していました。

 その後、教室に戻り、観察のふりかえりを行い、「ミミズやダンゴムシは生きものの死骸を分解する役割を持っており、そのおかげで土壌がよくなって、みんなが食べる食物もできる」という、生きもののつながりについて大切なお話もしていただきました。
 最後は、カマキリ博士に教えてもらったカマキリのポーズを取りながら、「マンティス!(※英語でカマキリのこと)」と元気にあいさつをして、楽しい昆虫教室は終わりました。

 アンケート結果では、「せんせいがやさしかった」「きけんなむしがわかりやすかった」「こんちゅうのはなしがおもしろかった」という講座自体の感想の他に、「こんちゅうがすこしすきになれた」「ようちゅうがにがてだったけどすきになれた」など、子どもたちと生きものの距離が近くなり、生きものに対して意識が変化したことが伺えました。

       
ds