【レポート】野鳥園で海洋ごみ調査をしよう!

 12がつ5にち住之江区すみのえく野鳥やちょうえん臨港りんこう緑地りょくちで「野鳥やちょうえん海洋かいようごみ調査ちょうさをしよう!」を実施じっししました。

 講師こうしは、NPO法人ほうじん南港なんこうウェットランドグループのみなさんでした。

 国際的こくさいてきにも重要じゅうようわたどり生息せいそくとなっている野鳥やちょうえん臨港りんこう緑地りょくちには大阪おおさかわんなが海洋かいようごみがたくさん漂着ひょうちゃくします。今回こんかい野鳥やちょうえん湿地しっちでごみひろ活動かつどうをして、大阪おおさかわんにはどのような種類しゅるいのごみがながれてきているのかを調しらべてみました。

  野鳥やちょうえん湿地しっち普段ふだん水鳥みずとり保護ほごのため禁止きんしとなっていますが、今回こんかい野鳥やちょう飛来ひらいすくない時期じきわせて特別とくべつ許可きょか湿地しっちなかはいり、ごみひろいをおこないました。

 ごみをひろまえに、まず野鳥やちょうえん漂着ひょうちゃくしているごみのりょう判定はんていしました。国土交通省こくどこうつうしょうっている河川かせんごみ調査ちょうさマニュアルにっているごみレベルを参考さんこうに、湿地しっちないで10メートルの範囲はんいめ、そこにちているごみのりょう判定はんていしたところ、野鳥やちょうえん湿地しっち(10メートルの範囲はんい)のごみのりょうは「ごみレベル6(20リットルのごみぶくろ8ふくろぶん)と判定はんていされました。

 参加者さんかしゃとスタッフで野鳥やちょうえん湿地しっち漂着ひょうちゃくしているごみを30ふんほどひろいました。ばさみでつかめないようなちいさなごみも無数むすうちていましたが、頑張がんばってひろえるだけごみをひろいました。

 漂着物ひょうちゃくぶつなかには、おおきさが5ミリ以下いかのマイクロプラスチックもおおふくまれています。漂着物ひょうちゃくぶつを5ミリの目合まぐわいのふるいにかけて、ちてきた5ミリ以下いかのものを観察かんさつすると、植物しょくぶつひらじっていろとりどりのプラスチックひらつかりました。

 回収かいしゅうした漂着ひょうちゃくごみをブルーシートのうえひろげて、どのような種類しゅるいのごみがあったのかを全員ぜんいん確認かくにんしました。お菓子かし食品しょくひんふくろ、ヨーグルトやコンビニのお弁当べんとう容器ようき、カップラーメンの容器ようき、おもちゃ、プラスチックストロー、ハンガーや洗濯せんたくばさみなど、わたしたちのらしのなか使つかわれているプラスチック製品せいひんがとてもおおことがわかりました。

 そのあと南港なんこうウェットランドグループから「海洋かいようごみ」についてのおはなしきました。淀川よどがわ大和川やまとがわなどの河川かせんつうじて大阪おおさかわんながんできたごみは、大阪おおさか湾内わんないまわ海流かいりゅうってながされていきます。大阪湾おおさかわん出入でいぐちにある友ヶ島ともがしましげるじまでは大阪おおさかわんながたプラスチックごみが大量たいりょう漂着ひょうちゃくすることが深刻しんこく問題もんだいになっていること、太平洋たいへいようながたごみは黒潮くろしおってミッドウェー諸島しょとうのあたりにまでながれていき、海鳥うみどり野生やせい動物どうぶつたちに被害ひがいあたえていることなどのおはなしがありました。

 参加者さんかしゃからは「海洋かいようごみを実際じっさいあつめてみて、プラスチックごみがおもっていた以上いじょうおおいことがわかった」「ごみのながれの原因げんいんれてよかった」「これからもごみひろいボランティアに参加さんかしたい」「今日きょうはなし友人ゆうじんつたえたい」などの感想かんそうがありました。

 実際じっさい野鳥やちょうえん湿地しっち海洋かいようごみをひろってみると、身近みぢかなプラスチック製品せいひんがたくさんながいており、ごみのポイぽいてをなくすことや3R運動うんどうすすめていくことが海洋かいようごみ問題もんだいかいきまりにとって大切たいせつであることが体験たいけんをもって理解りかいすることができた講座こうざになりました。