【レポート】「カマキリ博士の昆虫教室」＠大阪市立生野小学校

　10月（がつ）12日（にち）（月）（げつ）に、生野区（いくのく）の生野（いくの）小学校（しょうがっこう）で「カマキリ博士（はかせ）の昆虫（こんちゅう）教室（きょうしつ）」を開催（かいさい）し、4年（ねん）生（せい）30名（めい）が参加（さんか）しました。 　
　講師（こうし）は、カマキリ博士（はかせ）こと渡部（わたなべ）宏（こう）さん（昆虫（こんちゅう）科学（かがく）研究（けんきゅう）センターＩＳＲＣ）です。

　まず、カマキリの観察（かんさつ）から始（はじ）まりました。カマキリ博士（はかせ）が持（も）ってきたカマキリを順番（じゅんばん）にみんなの手（て）に乗（の）せてよく観察（かんさつ）します。

　その後（あと）は、カマキリクイズです。「カマキリは、一度（いちど）に何個（なんこ）の卵（たまご）を産（う）むでしょう？」「その中（なか）で何匹（なんびき）のカマキリが生（い）き残（のこ）れるでしょう？」
　答（こた）えは、一度（いちど）に約（やく）200個（こ）の卵（たまご）を産（う）みますが、その中（なか）で生（い）き残（のこ）るのは2、3匹（ひき）です。カマキリといえば強（つよ）いイメージがありますが、赤（あか）ちゃんの頃（ころ）は体調（たいちょう）１㎝ほどなので、蟻（あり）、蜘蛛（くも）、蜂（はち）などにほとんどが食（た）べられてしまうのです。
　食（た）べられないようにするために、カマキリの体（からだ）は草（くさ）と同（おな）じ緑色（みどりいろ）の保護（ほご）色（しょく）であることや、時（とき）には死（し）んだふりをして敵（てき）から身（み）を守（まも）っていることを教（おし）えていただきました。
　昆虫（こんちゅう）の体（からだ）の色（いろ）にはちゃんと理由（りゆう）があり、毒（どく）を持（も）っているムカデ、蜂（はち）などは警告（けいこく）色（しょく）をしているので、むやみにさわらないようにとの注（ちゅう）意（い）を受（う）けました。
　「赤（あか）・黒（くろ）・黄色（きいろ）は警告（けいこく）色（しょく）！」とみんなで何度（なんど）も復唱（ふくしょう）してから、屋外（おくがい）の生（い）きものさがしに行（い）きました。

　３グループに分（わ）かれて、校庭（こうてい）、体育館（たいいくかん）の裏（うら）、学習（がくしゅう）園（えん）で生（い）きものをさがしました。残念（ざんねん）ながらカマキリ、バッタなどの昆虫（こんちゅう）はいませんでしたが、植（う）え込（こ）みの石（いし）を動（うご）かしてみると、石（いし）の下（した）にはミミズやダンゴムシがたくさんいました。

　その後（あと）、教室（きょうしつ）に戻（もど）って観察（かんさつ）のふりかえりを行（おこな）い、「なぜ虫（むし）が少（すく）なかったのか？」をみんなで考（かんが）えました。生野（いくの）小学校（しょうがっこう）ではきれいに草（くさ）が刈（か）り取（と）られているので、虫（むし）が生（い）きる環境（かんきょう）が少（すく）ないとのことです。もう少（すこ）し草（くさ）を増（ふ）やして、生（い）きものが集（あつ）まるといいですね。
　また、ミミズやダンゴムシは生（い）きものの死骸（しがい）を分解（ぶんかい）する役割（やくわり）を持（も）っており、そのおかげで土壌（どじょう）がよくなって、みんなが食（た）べる食物（しょくもつ）もできるのだというお話（はなし）もしていただき、生（い）きもののつながりについてもしっかり学（まな）べました。