<イベントレポート>田んぼの四季2023~田んぼで学ぶSDGs~ ⑦

2月11日(日)、第7回目の講座が行われました。

最後の菰(こも)外し・まとめです。
前日は夕方から雨が降っていましたが当日は晴天の中で菰(こも)外しができました。
講師は引き続き、大阪市エコボランティアの忍さんと中谷さんです。
まず初めに講師の忍さんより、1年間の講座のふりかえりの話がありました。

前回の11月5日第6回の講座で、エノキ、クヌギ、サクラの木3か所に巻いた菰(こも)を外しました。

子どもたちみんなで、菰(こも)の中に生息している生き物探しを行いました。
菰の中は温かいので、沢山の虫たちが隠れていました。
最初にエノキの菰(こも)を外した時は、恐る恐る虫たちを採集していた子供たちも、2箇所目のサクラでは慣れきて、そして最後のクヌギでは自ら積極的に沢山の虫たちを採集していきました。
その後、研修室に戻り採取した虫を、双眼実体顕微鏡を使って観察しました。

ツルグレン装置を使って、雑木林、畑、ハス田、水田の土の中にいる生き物の調査も行いました。
土の中の生き物は、照明による光と熱等を避けようと下に移動します。
底網、ロートを通りぬけて、受皿に集まります。
ツルグレン装置は先生が午前10時から準備してくれました。
通常は1週間ほどかけてじっくり照射するそうです。

光学顕微鏡も使って観察しました。

中谷先生が菰に隠れていた虫たちを先生が撮影した写真と一緒に紹介します。
エノキの菰にはゴマダラチョウの幼虫が隠れていました。

クヌギではカメムシのゼリー状のたまごも発見しました。

こんなに沢山の虫たちが菰に隠れていました。

中谷先生は、菰まきの目的は、昔は害虫駆除だったが、最近の研究調査では益虫駆除になっていることが証明されたことも教えてくださりました。
最後に1年のまとめのお話を聞き今年の米講座は修了です。

お米づくりを体験して、自然や生物について学び、生物多様性を理解するとともに、環境保全のあり方を考えました。
約1年間にわたり学習した参加者の皆さんは環境保全の意識はきっと強くなったことだと思います。
この講座で学んだことを周りの人にも伝えてみてくださいね。

参加者の皆様、1年間お疲れさまでした。