田んぼで学ぶ環境学習プログラム（飛鳥未来高校）　

　田植（たう）え体験（たいけん）や、田（た）んぼ周（まわ）りの生（い）き物（もの）たちの観察（かんさつ）を通（とお）して環境（かんきょう）について学（まな）んでいただく講座(こうざ）を実施（じっし）しました。参加（さんか）いただいたのは、学校（がっこう）法人（ほうじん）三幸学園（さんこうがくえん）　飛鳥未来（あすかみらい）高校（こうこう）の中（ちゅう）・高校生（こうこうせい）19名（めい）です。

　田（た）んぼの周（まわ）りの生（い）き物（もの）については、大阪市（おおさかし）エコボランティアの中谷（なかたに）憲一（けんいち）さんに講師（こうし）をしていただきました。

　まず最初（さいしょ）に、「お米（こめ）の一生（いっしょう）」のビデオを視聴（しちょう）いただき、本日（ほんじつ）の田植（たう）えの仕方（しかた）や代（しろ）かきの方法（ほうほう）について説明（せつめい）を行（おこな）いました。

　

　今回（こんかい）、田植（たう）えに使（つか）う苗（なえ）は、古代（こだい）米（まい）の黒米（くろまい）です。その他（た）には、古代（こだい）米（まい）（赤米（あかまい））、うるち米（まい）（白米（はくまい））やもち米（ごめ）があります。

　この苗（なえ）は、本日（ほんじつ）の田植（たう）えに間（ま）に合（あ）うように農事（のうじ）小屋（ごや）の温室（おんしつ）で、12～15㎝の田植（たう）えに適（てき）した丈（たけ）にまで育（そだ）てました。　

　代（しろ）かき体験（たいけん）をしていただきました。

　代（しろ）かきは、田（た）起（お）こしが完了（かんりょう）した田（た）んぼに水（みず）を張（は）って、土（つち）をさらに細（こま）かく砕（くだ）き、丁寧（ていねい）にかき混（ま）ぜて、土（つち）の表面（ひょうめん）を平（たいら）にする作業（さぎょう）で、次（つぎ）のような目的（もくてき）・効果（こうか）があります。

①田（た）んぼの水漏（みずもれを防（ふせぐ。②土（つち）の表面（ひょうめん）を均（なら）して、苗（なえ）がムラなく成育（せいいく）するようにする。③苗（なえ）を植（う）えやすくし、苗（なえ）の活着（かっちゃく）と発育（はついく）を良（よ）くする。④元肥（もとごえ）をムラなく混（ま）ぜ込（こ）む。⑤有害（ゆうがい）ガスを抜（ぬ）き、有機物（ゆうきぶつ）の腐（ふ）熟（じゅく）を促進（そくしん）する。などです。

　代（しろ）かきと田植（たう）えが終（お）わると、なにわECOスクエア１階（かい）研修（けんしゅう）室（しつ）にもどり、講師（こうし）の大阪市（おおさかし）エコボランティアの中谷（なかたに）さんから、田（た）んぼ周辺（しゅうへん）に生息（せいそく）する生（い）き物（もの）の話（はなし）を聞（き）きました。　

　画面（がめん）はヒメタニシの画像（がぞう）で、右巻（みぎま）きの貝（かい）です。一方（いっぽう）、サカマキガイは、左巻（ひだりま）きの貝（かい）で珍（めずら）しいそうです。

　写真（しゃしん）はトビズムカデです。

　その他（た）、ヨトウガのなかま（幼虫（ようちゅう））、イモムシ、ヒメアメンボ、コミズムシ、チビミズムシ、などが生息（せいそく）しているとのお話（はなし）がありました。

　　参加者（さんかしゃ）の皆（みな）さんの感想（かんそう）の一部（いちぶ）を紹介（しょうかい）します。

・白（しろ）ごはんを食（た）べる時（とき）は、色（いろ）んな人（ひと）に感謝（かんしゃ）して残（のこ）さず食（た）べようと思（おも）った。
・植物（しょくぶつ）と昆虫（こんちゅう）の図鑑（ずかん）を久（ひさ）しぶりに見（み）てみたい。
・田植（たう）えに興味（きょうみ）、関心（かんしん）がわいたので、田植（たう）え後（ご）の様子（ようす）を調（しら）べてみたい。
・自宅（じたく）近所（きんじょ）の田（た）んぼを違（ちがう観点（かんてん）で観察（かんさつ）できると思（おも）った。