★１月草木の日が、１月2９日（土）に行われました。

　「草木（くさき）の日（ひ）」は毎月（まいつき）第（だい）4土曜日（どようび）に開催（かいさい）していますが、1月（がつ）は変則的（へんそくてき）に第（だい）5土曜日（どようび）の開催（かいさい）となりました。

　今回（こんかい）は「冬芽（ふゆめ）・葉（よう）痕（こん）」をテーマに、自然（しぜん）体験（たいけん）観察（かんさつ）園内（えんない）の草木（くさき）の観察（かんさつ）とネイチャークラフトを行（おこな）いました。参加者（さんかしゃ）は14名（めい）でした。

　出発（しゅっぱつ）前（まえ）に参加者（さんかしゃ）の方（ほう）にセンダンの枝（えだ）を配（くば）り、それぞれ観察（かんさつ）をしながら冬芽（ふゆめ）の種類（しゅるい）や葉（よう）痕（こん）、維管束（いかんそく）痕（こん）についての解説（かいせつ）を聞（き）きました。

　まず果樹（かじゅ）園（えん）エリアに行（い）き「ソシンロウバイ」を観察（かんさつ）しました。ロウバイはウメより少（すこ）し早（はや）く咲（さ）き始（はじ）めるので1月（がつ）の花（はな）ともいわれており、花（はな）びらが蝋細工（ろうざいく）のように半透明（はんとうめい）なので命名（めいめい）されたということや名前（なまえ）に梅（うめ）の文字（もじ）があるが、実際（じっさい）はウメと同（おな）じバラ科（か）ではなくロウバイ（ろうばい）科（か）であるという話（はなし）を聞（き）きました。

　「トチノキ」の冬芽（ふゆめ）は樹脂（じゅし）におおわれています。こうして芽（め）の隙（すき）間（ま）をふさいでしまうことで、乾燥（かんそう）や寒（さむ）さから身（み）を守（まも）っているのです。表面（ひょうめん）には光沢（こうたく）があり、触（ふ）れるとねばねばしていました。

　「ニシキギ」は、枝（えだ）に翼（つばさ）をもった不思議（ふしぎ）な植物（しょくぶつ）です。冬芽（ふゆめ）は鱗（うろこ）芽（め）で、葉（よう）痕（こん）はハート（はーと）形（がた）や腎（じん）形（けい）をしています。参加者（さんかしゃ）の方（ほう）からの「この翼（つばさ）はどうして存在（そんざい）するのか？」という問（と）いに対（たい）して、東京大学（とうきょうだいがく）の塚谷（つかたに）先生（せんせい）の『ニシキギの実（み）は一種（いっしゅ）の奇形（きけい）ではないか』という回答（かいとう）を引用（いんよう）してお話（はなし）をされていました。

　塚谷（つかたに）先生（せんせい）の回答（かいとう）の全文（ぜんぶん）はこちらからご覧（らん）いただけます。

　「サンシュユ」の冬芽（ふゆめ）は花芽（はなめ）と葉芽（はめ）が全（まった）く違（ちが）う形（かたち）です。花芽（はなめ）は丸（まる）く膨（ふく）らんだ形（かたち）、葉芽（はめ）は細長（ほそなが）い形（かたち）をしています。

　最後（さいご）に、なにわECOスクエアの２階（かい）交流（こうりゅう）スペースで、木片（もくへん）とドングリを使（つか）った知恵（ちえ）の輪（わ）を作（つく）りました。