【レポート】幼児期指導者向け研修④ 「こどものための環境教育」

がつ19にち(水)すいに、花博はなはく記念きねん公園こうえん鶴見緑地つるみりょくちなかにある、なにわECOスクエアで、大阪おおさか市内しない就学しゅうがくまえ施設しせつ教職員きょうしょくいん対象たいしょうにした、幼児期ようじき指導者しどうしゃ研修けんしゅうだいかい開催かいさいしました 。

講師こうしは、つづき、たまご環境かんきょう教育きょういく研究所けんきゅうじょ代表だいひょう後藤ごとう 清史きよしさんです。
 

だいかいのテーマは、「きるちからはぐく環境かんきょう教育きょういく」です。幼児ようじ教育きょういく環境かんきょう教育きょういく)とESDのかかわりやSDGsについて解説かいせつ公園こうえんなど身近みぢか場所ばしょで「きるちから」のはぐくみを意識いしきした環境かんきょう教育きょういくアクティビティを体験たいけんし、自然しぜんふれあい活動かつどうとはことなるアプローチをまなびました。

最初さいしょに、参加者さんかしゃに「きな景色けしき」「苦手にがてなこと」など、それぞれのおもいをかみいてもらいました。
そのあと、アイスブレイクのじゃんけんゲームで魔人まじん魔女まじょ妖精ようせいのポーズをとり、こころからだをほぐしたあとで、自己じこ紹介しょうかいおこないました。
 

最初さいしょにそれぞれのおもいをいてもらったシートを活用かつようした自己じこ紹介しょうかい様子ようすはじめて参加さんかされるほうも、そうでないほうも、おたがいのことをまずは機会きかい最初さいしょほうつくることからはじまります。

たがいのことすこったところで、屋外おくがいてのアクティビティがはじまりました。
相手あいて名前なまえおぼえやすくなるような名前なまえあてゲームなど様子ようすです。
 

そしてのひらサイズのかみボウルに、公園こうえんない自然しぜんなかから時間じかんないに、ほか参加者さんかしゃ紹介しょうかいしたいモノをなにか1つつけてきて、みな紹介しょうかいするアクティビティがはじまりました。
 

さがしてきたものをみな共有きょうゆうします。
まつぼっくりやタンポポなど、おもいおもいのものがあつまりました。

そこで一旦いったん室内しつないもどりました。
本日ほんじつそとんでいるので、後藤ごとう先生せんせい配慮はいりょにより参加者さんかしゃ体調たいちょう気遣きづかい、屋内おくない屋外おくがいでのアクティビティを交互こうごながれとなっています。


ってきたものそれぞれに名前なまえけたのが以下いか写真しゃしんになります。
名前なまえをつけると愛着あいちゃくいてきませんか!?
 


ひる休憩きゅうけいはさみ、午後ごごのアクティビティがはじまります。
まずはストレッチをしたあと、2にん1くみになり動物どうぶつ種類しゅるいてゲームがはじまりました。
自分じぶんではえないように背中せなか動物どうぶつえがかれたカードをとめてもらい、どんな動物どうぶつ自分じぶんのカードにえがかれているのかをくみになった相手あいていていくというものです。
白黒しろくろですか?」「くびながいですか?」など、こたえにつながるヒントをいていきます。
正解せいかいしてよろこひと最後さいごまでからないひとなど、様々さまざまでした。
 

ここからは写真しゃしんうつっているホワイトボードにあるように、ESDとSDGsについてのおはなしです。
世間せけんでは、「SDGsのみをしました!」というひとがいますが、SDGsはあくまでも目的もくてき目標もくひょうであり、ゴールではないことを後藤ごとう先生せんせい参加者さんかしゃ強調きょうちょうしてつたえておられました。
また、生態系せいたいけいサービスの劣化れっかはなしになるととく参加者さんかしゃ熱心ねっしんにメモをっていました。
「1ねん365にちをこれまでの地球ちきゅう歴史れきしたとえると、人類じんるい歴史れきしは12がつ31にちの2350ふんごろからはじまった。研究者けんきゅうしゃによると、まだ地球ちきゅうばいくらいはきるものとおもわれるが、我々われわれ都合つごうのいい状態じょうたいつづくとはかぎらない。」という言葉ことばに、参加者さんかしゃおおきくうなずいていました。
 

今回こんかい研修けんしゅうのテーマでもある「きるちから」について、「生物せいぶつとして社会しゃかい構成こうせいいんになるのに必要ひつようなスキル。それをやしなうためには、環境かんきょうへの意識いしき必要ひつようとなってくる。」とべられ、それには自分じぶんたちが安心あんしんしてまなべる「コンフォートゾーン」をつくろうともはなされました。
 

そしてつぎ再度さいど屋外おくがいてフェイスシールドを着用ちゃくようしてのアクティビティにみました。
2にん1くみになり、うしろきにってい、ストレッチをしている様子ようすです。
 

写真しゃしんみなになってなみつくったり、2にん1くみになって片方かたほうひとうごきをかがみうつっているかのように真似まねたりしている様子ようすです。
 

つぎは、1ひとちょくりつになってそのままのかたち相手あいてほうたおんでいき、相手あいてはそれをめてがらせたりしています。
それを2にん1くみや3にん1くみっている様子ようすです。
  


 

そのあと、シートのうえ寝転ねころんだひとみなささえてこしうえあたりまでげ、地面じめんちるときのようにゆらゆらと左右さゆううごかしてゆっくり地面じめんろしていくアクティビティをしました。
参加者さんかしゃは、体験たいけんしてみて気分きぶんがいいとの感想かんそうでした。

今度こんど部屋へやもどり、後藤ごとう先生せんせいからシンボルマークについてのおはなしがありました。
各家かくけには家紋かもんというものがあるが、おしろなどにもマークがある。それは、シンボルマークともえるもので、そのぬしいえをイメージするものでもある。わったで、サザエのマークがあるが、それは、かたからなかまもる=いえまもるという意味合いみあいでつけられたものである。」との説明せつめいに、参加者さんかしゃみみかたむけていました。

そしてまた屋外おくがいへ。
自分じぶんいまのシンボルマークとなりそうなものを個々ここさがもとめてあるまわりました。
1にちががりの研修けんしゅうは、ゆっくりと一人ひとりになり自分じぶん時間じかんつくこと必要ひつようとのことです。
 

以下いかは、屋内おくないもどってきた参加者さんかしゃえがいたシンボルマーク。それぞれのいまおもいがめられた紋様もんようとなりました。
 

参加者さんかしゃからは、「あたたかい気持きもちになりました。」「はじめてのひとともうまく交流こうりゅうできました。」などのはなしがこぼれていました。

最後さいごは、2はんかれてふりかえりをおこないました。
本日ほんじつ体験たいけんしたことをおもしながら、使つかえそうなアクティビティやえんでの今後こんごについてをかたりました。

後藤ごとう先生せんせい最後さいごに「きるちから」についてみな意見いけんをふりかえり、「自然しぜん大事だいじにすることを、幼児期ようじき体験たいけんしておくと、大人おとなになったとき自然しぜん大事だいじにするこころまれる。」とべられ、講座こうざめくくりました。
 

アンケートで参加者さんかしゃからは、「どもたちのゆたかな環境かんきょうつくるために自然しぜん大切たいせつさをあらためてかんじましたし、大人おとながまず相手あいてにどんなことをされたら、どんなかかわりがあれば心地ここちよくなるのかをることが必要ひつようだとおもいました。」や、「今回こんかい研修けんしゅうけて、動物どうぶつカードや家紋かもんづくりでは、その動植物どうしょくぶつ特徴とくちょうっていることでひろがりがあるとおもいました。りたい調しらべたいの気持きもちがそだてられるように保育ほいくしていきたい。」といったように教育きょういく意識いしき向上こうじょうられたことから、今回こんかい幼児ようじ教育者きょういくしゃにとってつぎへとつながる大変たいへん充実じゅうじつした研修けんしゅうとなりました。
これにてりょう3年度ねんど幼児期ようじき指導者しどうしゃ研修けんしゅう終了しゅうりょうしました。