なにわのでんとうやさいをそだてよう！春編②

日本（にほん）の野菜（やさい）のほとんどが海外（かいがい）から渡（わた）ってきたもので、日本（にほん）各地（かくち）で栽培（さいばい）、採種（さいしゅ）を繰（く）り返（かえ）すことで、それぞれの気候（きこう）や風土（ふうど）に適（てき）した作物（さくもつ）へと発展（はってん）していきました。そういった昔（むかし）から伝承（でんしょう）され、特徴（とくちょう）を持（も）った野菜（やさい）を｢伝統（でんとう）野菜（やさい）｣と言（い）います。

｢天下（てんか）の台所（だいどころ）｣と言（い）われた大阪（おおさか）の周辺（しゅうへん）でも料理（りょうり）の食材（しょくざい）となる野菜（やさい）がたくさん作（つく）られました。

ところが、都市（とし）化（か）が進（すす）み、人々（ひとびと）の生活（せいかつ）様式（ようしき）の変化（へんか）により洋風（ようふう）料理（りょうり）に向（む）いた野菜（やさい）が次々（つぎつぎ）と店頭（てんとう）に並（なら）んでいきました。昔（むかし）から作（つく）られてきた野菜（やさい）は徐々（じょじょ）に作（つく）られなくなり、畑（はたけ）も少（すく）なくなっていきました。

1980年代（ねんだい）に「地産（ちさん）地消（ちしょう）(地元（じもと）で生産（せいさん）されたものを地元（じもと）で消費（しょうひ）する)」が推進（すいしん）されるようになり、新鮮（しんせん）で輸送（ゆそう）コストのかからない｢伝統（でんとう）野菜（やさい）｣が再（ふたた）び注目（ちゅうもく）されるようになりました。
輸送（ゆそう）コストを短（みじか）くすることは、地球（ちきゅう）温暖化（おんだんか）等（など）の環境（かんきょう）問題（もんだい）にもつながってきます。

大阪（おおさか）の伝統（でんとう）野菜（やさい）は｢なにわの伝統（でんとう）野菜（やさい）｣と呼（よ）ばれるようになり、大阪府（おおさかふ）では平成（へいせい）17年（ねん）に「なにわの伝統（でんとう）野菜（やさい）認証（にんしょう）制度（せいど）」が始（はじ）まりました。

なにわの伝統（でんとう）野菜（やさい）について、詳（くわ）しくは大阪府（おおさかふ）のHPをご覧（らん）ください。

次（つぎ）に、
中止（ちゅうし）となった第（だい）1回（かい）で植（う）え付（つ）ける予定（よてい）だった
｢鳥飼（とりかい）ナス｣｢毛馬（けま）胡瓜（きゅうり）｣｢勝間（こつま）南瓜（なんきん）｣｢玉造（たまつくり）黒門（くろもん）越（しろ）瓜（うり）｣｢服部（はっとり）越瓜（しろうり）｣の紹介（しょうかい）を行（おこな）いました。
こちらは、植（う）え付（つ）け時期（じき）の関係（かんけい）により、スタッフで植（う）え付（つ）けを行（おこな）いました。

その後（あと）、今回（こんかい）の講座（こうざ）で植（う）える、｢大阪（おおさか）しろな｣｢難波（なんば）ネギ｣とまだ認定（にんてい）はされていない｢石川（いしかわ）早生（わせ）(里芋（さといも）)｣の植（う）え付（つ）け方（かた）の説明（せつめい）を行（おこな）いました。