【レポート】図書館deECO「国産の桜の木でオリジナルおはしをつくろう!」@大阪市立淀川図書館

 3がつ21にち(日)にちに、淀川区よどがわく大阪おおさか市立しりつ淀川よどがわ図書館としょかんにて、図書館としょかんdeECO「国産こくさんさくらでオリジナルおはしをつくろう!」を開催かいさいし、10めい参加さんかしました。  
 講師こうしは、米地よねじ徳行のりゆきさん(NPO法人ほうじん木育もくいくフォーラム 理事りじちょうひだり)で、サポートやくとして西野にしのさん(どう法人ほうじん理事りじみぎ)にもおしいただきました。

 講座こうざ前半ぜんはん座学ざがくからはじまり、 まず日本にほん森林しんりん世界せかい森林しんりんについてのおはなしがありました。「日本にほん森林しんりんひろさは国土こくどやく70%をめ、占有せんゆうりつ世界せかい1のフィンランドにいで2であるにもかかわらず、国内こくない使用しようりょうの80%の材木ざいもく輸入ゆにゅうたよっている。おおいのにほとん使つかわれておらず、そのぶん海外かいがいられて環境破壊かんきょうはかいにつながっている。」とのはなしに、参加者さんかしゃみなさんはうなずきながら真剣しんけんります。

 また、「きりえにくいので、江戸時代えどじだい高価こうかであった着物きものなどをきり箪笥だんすなか収納しゅうのうするなどして利用りようされていた。」といった日本にほんでの木材もくざい上手じょうず利用りようしてきた歴史れきしのおはなしなどがありました。

 座学ざがく最後さいご種類しゅるいてゲームです。参加者さんかしゃみなさんは、視覚しかくによる木目もくめいろ確認かくにんと、触覚しょっかくによるおもさや質感しつかんちがいをかんじながら 特徴とくちょう勉強べんきょうすることができました。

 講座こうざ後半こうはんはいよいよワークショップでおはしづくりです。まずはおなながさ、いろ模様もようさくらぼうを2ほんえらび、やすりでみがきます。
 やすりをかけるとき木目もくめたいして平行へいこうけずります。木目もくめたいして垂直すいちょくにやすりをかけてしまうときずのこってしまうと先生せんせいおそわり、参加者さんかしゃみなさんは2種類しゅるいかみやすりを使つかって上手じょうず仕上しあげておられました。

 みがいたあとはクルミをくだいててくる天然てんねん植物性しょくぶつせいオイルをります。このときはしふとほう先端せんたんにもオイルをよくませることがポイントです。

 ワークショップの途中とちゅうでは、はし中国ちゅうごくから奈良時代ならじだい日本にほんつたわったという歴史れきしについて西野にしのさんからおはなしがあり、また「世界せかいでははしは30%のひと使つかっている。ナイフとフォークも30%。のこりの40%は、しょくである。」とのはなしに、参加者さんかしゃみみかたむけていました。

 さて、文字もじれをおこなうとマイばし完成かんせいです。今回こんかい参加者さんかしゃなかには、れでりゅういたほうがおられて注目ちゅうもくあつめていました。

 そして米地よねじさんから最後さいごに、「今回こんかい講座こうざつくったおはしはメンテナンスさえおこたらなければ、建立こんりゅうから1400ねん法隆寺ほうりゅうじのように長年ながねん使つかえるものである。」とのおはなしがありました。

 参加者さんかしゃみなさんはさくら木材もくざいからおはしづくりをとおして、ものづくりのたのしさと、森林しんりん環境かんきょう保全ほぜん大切たいせつさ、それは地球ちきゅう温暖化おんだんか対策たいさくにつながっているという内容ないようたのしくまなぶことができました。