【レポート】幼児期指導者向け研修③「こどものための環境教育」

  3月16日(火)に、なにわECOスクエアで大阪市内の就学前施設教職員を対象にした、幼児期指導者向け研修の第3回目を開催しました 。
 講師は、引き続き、野たまご環境教育研究所代表の後藤 清史さんです。

 第3回目のテーマは、「身近な自然でできる環境教育」です。身近な環境やそこにある自然物を利用したアクティビティ体験を通して、単なる自然とのふれあい活動からの発展を学びました。

 最初に、講師から、WS(ワークショップ)ルールについてのお話がありました。一日研修を受けるにあたって、「一生懸命、お互いを尊重し、公平に取り組み、最後は楽しむこと」との心がけを説明いただきました。
 その後、アイスブレイクのじゃんけんゲームで体をほぐすとともに、参加者同士の緊張もほぐしました。そして、自己紹介を交えながら研修目的の共有を行いました。

 その後、屋外に出ました。自然のなかで体験する、ネイチャーゲームです。二人一組になり一人は目隠しをします。そして、もう片方の人に、周りにある木のところへ連れて行ってもらいます。そこで木を触って感触を覚えた後に、スタート地点まで目隠しのまま戻って目隠しをはずし、自分が触った木がどの木だったかを探すゲームです。周りには同じ種類の木がたくさんあるので、一度で当てるのは難しかったようです。
 小さな子ども達に体験させる時は、事前に危険な場所がないか、毛虫など危険な虫がいないか、などを確認しておく必要があることも教えていただきました。

 次に、2つのチームに分かれボールを投げるゲームなどで体を十分動かした後、屋内に戻り、環境教育の目的など基礎的なことを解説していただきました。

 次に、「昆虫の生活史」のアクティビティをしました。昆虫が「卵→幼虫→さなぎ→成虫」の4つの段階を経て成長する様子をじゃんけんゲームを交えて体験するのですが、じゃんけんに負けて、いつまで経っても成虫になれない人もいました。昆虫の成長過程が勉強できて、大変楽しいプログラムでした。

 次は、3人ずつのチームに分かれ、講師があらかじめ袋に入れている葉っぱと同じ種類の葉っぱを探す屋外でのアクティビティです。葉っぱの大きさや形、手触りなどを手掛かりに探し、グループで相談しながら、意見がまとまったところで答え合わせをしました。
 そして、屋内へ戻る途中、虫が食っている葉っぱや昆虫のさなぎなど、生き物の痕跡を探しながら戻りました。

 次は、自然を題材にしたクラフトバッグづくりです。バッグの素材となる、自分に合った葉っぱや枝などを探しに出ました。そして、手提げ袋に、好きなように自然のものを貼り付け、マスキングテープや色紙なども使ってバッグを作りました。みなさん、黙々と自分のバッグづくりに集中していました。そして、完成した作品を見て回りました。どの作品も自然を感じられる、個性豊かなバッグでした。

 最後に、3つのグループに分かれて、「園に環境教育をどう活かせるか」をテーマに園での悩み事なども話し合ってもらいました。他の園ではどのようにしているのか、お互い興味深いお話が聞けたようです。参加者同士の良い交流になりました。

 参加者からは、「自然の楽しさ、おもしろさ、大切さを伝える保育をしていきたい」「五感を使う遊びを普段なかなかしないので取り入れたい」「自然の中で興味や関心が持てるような声掛けや遊び、触り方、見つけ方など勉強になりました」との意見がありました。自然を通しての楽しい遊びを学んでいただけ、大変充実した研修となりました。

 今年度の幼児期指導者向けは今回が最終回です。ご参加いただいた先生方、誠にありがとうございました。