<イベントレポート>田んぼの四季2024~田んぼで学ぶSDGs~ ①

4月27日(土曜日)、「田んぼの四季2024」第1回講座がなにわエコスクエアと自然体験観察園で実施されました。
本講座では、自然体験観察園にある田んぼで実際に稲作りの作業を行い、SDGsや自然や生物多様性について学びます。
講師は大阪市エコボランティアの野崎輝夫さん、栗山純彦さん、中谷憲一さんの3名で、野崎さんと栗山さんは稲作り、中谷さんには生き物探しを中心に担当されます。
4つの田んぼに分かれて作業することになるので、参加者は10名くらいずつ4班に分かれて、班ごとに行動します。

まずは研修室で、講師の野崎さんから、講座についての説明と年間予定、この日のスケジュールについて説明がありました。
第1回目の今日は、苗代つくりをして、その後田んぼで生き物探しをします。
外に出る前に、研修室で班ごとに塩水選を体験してもらいました。
塩水選とは、品質のそろった米を作るため、一定の濃度の塩水で沈んだ籾を選ぶ方法です。

小雨の中、班ごとに出発します。
農事小屋あたりに集合して、苗代つくりの説明を聞いてから、班ごとに作業にかかります。
1班は黒米と赤米、2班はうるち米、3班はうるち米ともち米、4班はもち米の苗床を作ります。
6月に行う田植えには、苗が十分に育っていることを祈って、籾をパレットに広げた土の上にまんべんなく蒔きます。
土をかぶせ、水をまき、慎重に運んで、苗代が完成しました。

作業の後は、田んぼやその近くにいる虫や植物など、生き物探しを行いました。
田んぼにはレンゲの花がたくさん咲いていて、ハチやチョウ、バッタやトンボ、テントウムシやカメムシなど、いろんな昆虫も見られました。
春ということで、さなぎから羽化したばかりのモンシロチョウやナナホシテントウムシを見ることができました。
テントウムシの点は、羽化した直後には見られず、しばらくすると、点が出てくるそうです。

研修室に戻って、講師の中谷さんから、田んぼ周辺にいた生き物についてのお話がありました。
生き物の写真や、拡大した部分がモニターに映され、参加者の皆さんは興味津々で見ておられました。
20~30種類の生き物を見つけることができました。

最後に、野崎さんから次回(6月22日)の田植えでの持ち物や注意事項の確認があり、本日の講座は終了しました。