<イベントレポート>田んぼの四季2023~田んぼで学ぶSDGs~ ④

2023年9月30日(土曜日)お米作りの連続講座の第4回目が開催されました。
今回のテーマは「穂刈り」です。
まだ夏の暑さが残る日でしたが、ヒガンバナがあぜ道にたくさん咲いていて、季節の変化を感じます。
講師は大阪市エコボランティアの忍さんと中谷さんで、それぞれ米作りと生き物調査を担当します。

まずは研修室で、忍さんから本日のスケジュールと穂刈りについて説明を聞きます。
説明を聞いた後、自然体験観察園の田んぼに出て、田んぼごとに恒例の稲の成長調べをします。
そのあと、古代米の田んぼに移動して、みなさんで穂刈りをします。

穂刈りとは、実った穂だけを摘むと、そのあとまた新しい穂が実っていき、長い期間収穫できるという古代からの方法です。
穂の実り具合から、この日は古代米の中の緑米の穂刈りをします。
古代人は石包丁を使っていましたが、今日はハサミを用います。

1粒の米が、何粒の米を実らすかは、「一つの穂に何粒実ったか」「一株にいくつの穂があったか」「一株から何株に分けつしていたか」を調べ、特別な計算式を用いて計算します。
研修室に持ちかえって、テーブルの上で、穂を一粒ずつバラバラにして、数えます。
根気のいる作業ですが、大人も子どもも協力して、みなさん熱心に数えておられました。

8例の数値が集まり、それぞれ計算して、平均の数値1627.25がでました。
つまり、1粒から1627粒が実ったということです。
「お米ってすごい!」みなさん、その数の多さにびっくりでした。

そのあと、中谷さんから、田んぼでみつかった生き物について、モニターで写真を見ながら説明がありました。
トンボやチョウやガ、タニシなど、約20種類の生き物を紹介していただきました。
また、田んぼのまわりでたくさん咲いていたヒガンバナについても、昔球根を食料にすることがあったというお話をうかがいました。
最後に、忍さんから次回(10月14日)の稲刈りについて、服装や準備することなどの説明がありました。