食べきれない食品は子ども食堂&フードドライブへ!食品ロス削減と子ども食堂

「フードバンク」「フードドライブ」という仕組みをご存知ですか? 食品ロス削減&SDGsの目標1と2の解決に向けて、みんなが参加、協力できる取り組みのことです。
今回、大阪市とのフードドライブ連携協定を締結された生活協同組合おおさかパルコープの松岡賢司さん(役員事務局理事)にお話を伺いました。

|困っている人を助ける、子ども食堂目線でよろこばれる運営方法

◎おおさかパルコープさんが実施している
 食品ロス削減のための活動内容を教えてください。

当生協では4年前に「パルコープ子ども食堂フードバンク」という事業を始めました。事業活動の中で出る廃棄される食材を管轄区域内のこども食堂に寄付する活動です。

※こども食堂とは、地域住民や自治体が主体となり、無料または低価格帯で子どもたちに食事を提供するコミュニティの場

◎数年前から、「こども食堂」は注目され、各地域で運営されていると聞きます。おおさかパルコープの取り組みにはどのような特色がありますか?

子ども食堂へ、食品を寄付する活動は関西でもいろいろありますが、その多くは、配布の拠点に引き取りにいかなくてはいけないようです。弊社では、子ども食堂の運営者の条件などを考えて、食材を配達できる仕組みを作りました。月に1回、おおさかパルコープから出た廃棄する食品を直接子ども食堂に配達しているところが特徴です。

◎配達していただけるのは、喜ばれますね。何か所くらいの子ども食堂にどのようなものを提供されていますか?

54団体、59か所の子ども食堂さんとシングルマザー支援団体3団体(2020年10月1日現在)に提供しています。お米や乾物などの常温品、冷凍のお肉やお総菜などの冷凍食品など賞味期限が1か月以上あるものは、月に1回配達しています。

しかし実際、子ども食堂では手作りのご飯を提供しているところが多いので、野菜や果物など冷蔵品が喜ばれることが、運営をしていてわかりました。2018年2月からは冷蔵品の配達をはじめ、毎週(月・水・金)10か所程度、野菜や牛乳、卵などの冷蔵品も配達しています。

◎月に1回の配達に加えて毎週冷蔵品の配達、仕分けや配送ルートの設定など、大変なことですが、どのように運営されているのですか?

最初始めたときは、私一人でした。提供するこども食堂が増えると途端に手が回らなくなりました。現在は私を含め3名の配達スタッフがいて、仕分けは、コープ会員のボランティアさんが手伝ってくれています。


その日によって、出る量も違うので、食堂と人数に合わせて案分する作業が大変です。
2019年度実績で、他団体に提供したもの(5,472kg)を含め、総計41,942.2kgの食材を提供しました。

|直接配達することによって見えてきたこと

◎この活動はどういったきっかけでいつから始められたのですか?

私は東日本大震災で岩手県の支援活動をしていました。生活協同組合はもともと助け合いの精神で運営している組織です。SDGsの2番目の目標「飢餓をゼロに」の目標にあるように、世界人口の9人に1人は飢えていて、また日本でも7人に1人の子どもが日々の食べ物に困っている貧困といわれています。大阪は全国的に見てもそういった方が多数いる地域です。何らかの形で支援をしたいと思いました。自社の物流センターで食材が余っていることは知っていたので、直接活用できる仕組みを作りたいと思いました。

◎直接配達の仕組みを運用してみて、変わったことはありますか?

全国の生協はフードバンクに食材を提供していますが、他の組織を通しての支援です。それでは、提供先の施設や実際に困っている方に思いがいたることはありませんでした。直接配達すると、今の世の中の弱者がどうなっているかがストレートに伝わってきます。

困っていることを肌で感じると、連携の可能性が見え、実際の貢献につなげられると感じます。食品ロスの削減だけでなく、社会的弱者を助けることにつなげることができると確信して続けています。

|大阪市とのフードドライブ連携協定について

◎お話を伺って、すばらしい活動だと思いました。私たち消費者ができることはありますか?

2019年に大阪市とフードドライブ連携協定を結びました。事業の中で廃棄する食材の量はほぼ一定ですが、提供する子ども食堂が増えたことによって、食材が足りなくなってきました。

そこで大阪市と連携協定を結び、フードドライブという活動を始めています。区民まつりなどたくさんの人が集まるところで、家にあるいらなくなった食材を持ってきてもらい、回収しています。それをこども食堂に提供するようになりました。

他にも、区役所や銀行、商店街や高校にもこの活動は広まっています。常設しているところもあり、誰でも家にあるいらない食材を持ち込み、食品ロス削減と子どもたちの支援に参加することができます。

◎花博記念公園鶴見緑地内にある環境活動推進施設「なにわECOスクエア」にも常設になりましたね。
最後に、みなさんにお伝えしたいこと、メッセージなどお聞かせください。

「フードドライブ」という仕組みを知らない人はまだたくさんいますし、食品ロス削減ときいても何をしてよいかわからないと思います。人が心を動かすのは、現実を肌で感じ取ったときです。自宅にあるいらない食材が、ごみになるのではなく、フードドライブという仕組みを使って、困っている人に届くとわかれば積極的に参加してもらえると思います。目を背けないで見てほしいです。

今回、精力的に活動されているおおさかパルコープの松岡さんにお話をお伺いして、みなさんも心が動いたのではないでしょうか?
食品ロス削減だけでなく、SDGs目標1目標2の達成にもつながる活動に、フードドライブを通じて参加してみませんか?
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◆なにわECOスクエアフードドライブ

 なにわECOスクエアでは、食品ロス削減の取組みとして、「フードドライブ」コーナーを常設しています。休館日以外であれば、開館中いつでも受け付けていますので、ご協力お願いいたします。

●回収場所
 なにわECOスクエア 2階交流スペース
 (開館時間:9時~17時30分 月曜日は休館)
   〒538-0036 大阪市鶴見区緑地公園2-135
   TEL:06-6915-5820

●ご寄付いただきたい食品(常温品)
お米(白米・玄米・アルファ米等)
乾麺類(パスタ、そうめん等)
缶詰、レトルト食品、インスタント食品等
のり、お茶漬け、ふりかけ等
調味料(醤油、ソース、食用油、味噌等)
粉ミルク、離乳食、お菓子等
みりん、料理酒等
※以下の食品はお引き取りできません。
・賞味期限が超過した(又は賞味期限の記載がない)食品
・賞味期限が1ヶ月未満の食品
・開封されたり外装が破れていたりしている食品
・生鮮食品(生肉、魚介類、生野菜等)
・アルコール類(ビール、日本酒、焼酎、ワイン等)
・冷凍食品、冷蔵食品
・商品説明が外国語のみの食品

皆さまのご参加、ご協力をお待ちしております!!!

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