コラム
10月は『3R促進月間』です
10月は3R推進月間
財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、消費者庁の8省庁では、3R推進に対する理解と協力を求めるため、毎年10月を「3R推進月間」と定め、普及啓発活動を実施しています。
3Rってなに?
3R(スリーアール)とは、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)の3つのR(アール)を指します。それぞれの言葉には次のような意味があります。
リデュース(Reduce)
減らす、少なくするなどの意味を持ちます。ごみを減らす、製品をつくる際の無駄を減らす、という取り組みです。
リユース(Reuse)
再使用するという意味です。繰り返し使う、修理して使う、何度も使える製品に替えていく、という取り組みです。
リサイクル(Recycle)
再生利用する、という意味です。
リユースとリサイクルはとても似ていますが、リユースは同じものを繰り返し使うのに対し、リサイクルは使用されたものを作り替えて再び利用する意味になります。
ごみとしてただ廃棄するのではなく、資源ごみとして分別する、それらが資源化され作られた製品を使うという取り組みです。
それぞれに、ものを大切に長く使い、ごみを減らす、そして、それらに繋がる製品や技術を開発することに繋がっています。
ごみが地球環境に与えている影響
私たちが普段使用しているプラスチック製品は、自然に分解されません。
そうしたプラスチック製品がポイ捨てされたり適切な処分がされないことで、地球環境に大きな悪影響を及ぼします。
例えば、そうしたプラスチック製品が海に流されると、海洋プラスチックごみになります。
海に流出するプラスチックごみの量は世界中で年間約800万トンとも言われ、2050年には海洋プラスチックごみの重量が魚の重量を超えることが予測されています。
今、こうした海洋ごみが海洋汚染や生態系に及ぼす影響は、とても問題視されています。
海洋プラスチックごみが増えることで、プラスチックに付着する有害物質やプラスチックそのものの有害性により、海はどんどん汚れていきます。
それだけでなく、細かい粒子として海洋に流れ込むマイクロプラスチックは、海洋生物の体内に取り込まれることで、体内に蓄積される可能性があります。
海洋生物がプラスチック製品を餌と間違えて取り込んでしまい、それが体内で消化されないために死んでしまう例もあります。
海洋プラスチックごみは、私たちの生活にも大きな影響を与えます。
例えば、漁業や養殖業で本来得られるはずの漁獲量が減るといった問題や、漁獲用の網などにごみが絡まってしまうことで、海洋生物がかからない、網が使えなくなるといった損失もあります。
また、マイクロプラスチックを飲み込んだ海洋生物が市場に出回れば、それらを口にする私たちの体内にもマイクロプラスチックが入り込む可能性があるのです。
このように海洋プラスチックごみ問題は、自然だけでなく私たち人体にも悪影響を与えています。
3Rに繋がる活動
大阪市と大阪府では、2019年G20大阪サミット及び2025年大阪・関西万博の開催地として、プラスチックごみゼロに向け、使い捨てプラスチック削減のさらなる推進を行うことなどを盛り込んだ「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」を行いました。
3R推進するにあたって、2つの視点から考えることができます。
1つは事業者の、もう1つは消費者の視点からです。
事業者としてできることには、
- 耐久性があり、修理可能な製品を開発する。
- 修理、点検などのアフターサービスを充実させ、再使用を促す。
- 過剰包装など、製品を作る際の無駄を省き、効率的な生産をする。
などがあります。
そして、消費者としてできることには、
- マイバッグを持つ。
- 詰め替え容器に入った製品を選ぶ。
- 長く使えるものを選ぶ。
- 資源ごみの分別をする。
といった普段の生活で取り入れられることがたくさんあります。
簡単で身近なことですが、3Rを推進するための重要な一歩となります。
少しずつでも、できることからはじめていきましょう!
“参考 リデュース・リユース・リサイクル推進協議会 https://www.3r-suishinkyogikai.jp “
“参考 環境省 環境再生・資源循環 http://www.env.go.jp/recycle“
“参考 大阪市ホームページ https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000459635.html#torikumi“
“参考 gooddo株式会社ホームページ https://gooddo.jp/magazine/oceans/marine_pollution/plastic_garbage/“