地球温暖化について考えよう

地球（ちきゅう）温暖化（おんだんか）とは？

地球（ちきゅう）温暖化（おんだんか）とは、長期的（ちょうきてき）な地球（ちきゅう）規模（きぼ）の気温（きおん）の上昇（じょうしょう）のことを言（い）います。

地球（ちきゅう）の気温（きおん）が上昇（じょうしょう）すると、気候（きこう）、生態系（せいたいけい）の変化（へんか）が起（お）こると考（かんが）えられます。

海面（かいめん）水位（すいい）の上昇（じょうしょう）、洪水（こうずい）や災害（さいがい）、農業（のうぎょう）生産（せいさん）の低下（ていか）など、自然（しぜん）の変化（へんか）だけにとどまらず人間（にんげん）の社会（しゃかい）生活（せいかつ）に深刻（しんこく）な影響（えいきょう）を及（およ）ぼします。

この地球（ちきゅう）温暖化（おんだんか）は、なぜ起（お）こるのでしょうか？そして、どうしたら食（く）い止（と）められるのでしょうか？

原因（げんいん）は温室（おんしつ）効果（こうか）

地球（ちきゅう）の大気（たいき）には、二酸化（にさんか）炭素（たんそ）などの温室（おんしつ）効果（こうか）ガスがわずかに含（ふく）まれています。

この温室（おんしつ）効果（こうか）ガスは、赤外線（せきがいせん）を吸収（きゅうしゅう）し再（ふたた）び放出（ほうしゅつ）するという性質（せいしつ）があります。

赤外線（せきがいせん）は、太陽光（たいようこう）であたためられた地球（ちきゅう）の表面（ひょうめん）から地球（ちきゅう）の外（そと）へ出（で）ていこうとします。

ところが、温室（おんしつ）効果（こうか）ガスや雲（くも）によって吸収（きゅうしゅう）され、また地表（ちひょう）に戻（もど）ってくるのです。

戻（もど）ってきた赤外線（せきがいせん）が、地球（ちきゅう）の表面（ひょうめん）付近（ふきん）を温（あたた）めます。

これが温室（おんしつ）効果（こうか）です。

温室（おんしつ）効果（こうか）ガスが増（ふ）えると、温室（おんしつ）効果（こうか）が高（たか）まり、気温（きおん）も上（あ）がります。

温室（おんしつ）効果（こうか）ガスとは？

温室（おんしつ）効果（こうか）ガスとは、主（おも）に二酸化（にさんか）炭素（たんそ）、メタン、一酸化（いっさんか）二窒素（にちっそ）、フロンガスがあげられます。

その中（なか）でも、二酸化（にさんか）炭素（たんそ）が最（もっと）も地球（ちきゅう）温暖化（おんだんか）に影響（えいきょう）していると言（い）われています。

そして、現在（げんざい）、大気（たいき）中（ちゅう）の二酸化（にさんか）炭素（たんそ）を吸収（きゅうしゅう）する森林（しんりん）が減少（げんしょう）しています。

温暖化（おんだんか）による地球（ちきゅう）規模（きぼ）の変化（へんか）

実際（じっさい）に、地球（ちきゅう）規模（きぼ）の変化（へんか）が観測（かんそく）されています。

• 世(せ)界(かい)の平(へい)均(きん)気(き)温(おん)の上(じょう)昇(しょう)
• 水(すい)温(おん)上(じょう)昇(しょう)による海(かい)面(めん)水(すい)位(い)の上(じょう)昇(しょう)
• 北(きた)半(はん)球(きゅう)の積(せき)雪(せつ)面(めん)積(せき)、北(ほっ)極(きょく)海(かい)の海(かい)氷(ひょう)面(めん)積(せき)の減(げん)少(しょう)

こういった変化（へんか）は、大雨（おおあめ）や干（かん）ばつなどの異常気象（いじょうきしょう）につながっています。

地球（ちきゅう）の気温（きおん）はさらに上昇（じょうしょう）すると予想（よそう）されており、人間（にんげん）社会（しゃかい）に多大（ただい）な影響（えいきょう）を及（およ）ぼすと言（い）っても過言（かごん）ではありません。

わたしたちにできること

地球（ちきゅう）温暖化（おんだんか）を緩（ゆる）やかにするために、まずは二酸化（にさんか）炭素（たんそ）の排出（はいしゅつ）量（りょう）を削減（さくげん）することが考（かんが）えられます。

国立環境研究所（こくりつかんきょうけんきゅうじょ） 温室（おんしつ）効果（こうか）ガスインベントリオフィスによると、日本人（にほんじん）一人（ひとり）当（あ）たりの二酸化（にさんか）炭素（たんそ）排出（はいしゅつ）量（りょう）(2019年度（ねんど）)は年間（ねんかん）約（やく）1860kgということです。

そのうちの約（やく）30％が照明（しょうめい）や冷蔵（れいぞう）庫（こ）などの電化（でんか）製品（せいひん）、約（やく）26％が自家用車（じかようしゃ）、約（やく）19％が暖房（だんぼう）冷房（れいぼう）の使用（しよう）による排出（はいしゅつ）です。

その他（た）、給湯（きゅうとう）、キッチン、ゴミ、水道（すいどう）の処理（しょり）や使用（しよう）が挙（あ）げられています。

便利（べんり）で快適（かいてき）な生活（せいかつ）を維持（いじ）するために、二酸化（にさんか）炭素（たんそ）を排出（はいしゅつ）しているような構造（こうぞう）がみえます。

• 使()用()していない電(でん)化(か)製(せい)品(ひん)の電(でん)源(げん)を切(き)る
• 公(こう)共(きょう)交(こう)通(つう)機(き)関(かん)を選(えら)ぶ
• 自(じ)家(か)用(よう)車(しゃ)に乗(の)るときはアイドリングを控(ひか)える
• 冷(れい)暖(だん)房(ぼう)機(き)は必(ひつ)要(よう)な時(とき)に適(てき)宜(ぎ)使(し)用(よう)する

など、日常（にちじょう）生活（せいかつ）でもできることがたくさんありそうです。

二酸化（にさんか）炭素（たんそ）の排出（はいしゅつ）量（りょう）を減（へ）らし少（すこ）しでも地球（ちきゅう）温（あたたか）の温暖化（おんだんか）を防（ふせ）ぐために何（なに）ができるのか、この機会（きかい）に今（いま）一度（いちど）考（かんが）えてみましょう。

”参考（さんこう）:気象庁（きしょうちょう）　地球（ちきゅう）温暖化（おんだんか） https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/chishiki_ondanka/index.html ”

“参考（さんこう）:国立環境研究所（こくりつかんきょうけんきゅうじょ）　温室（おんしつ）効果（こうか）ガスインベントリオフィス https://www.nies.go.jp/gio/“