【レポート】「大阪の大気汚染公害の歴史と空気測定」＠大阪市立築港中学校　海遊館部

　10月（がつ）24日（にち）（土）（ど）に、港区（みなとく）の大阪（おおさか）市立（しりつ）築港（ちっこう）中学校（ちゅうがっこう）で「大阪（おおさか）の大気（たいき）汚染（おせん）公害（こうがい）の歴史（れきし）と空気（くうき）測定（そくてい）」の講座（こうざ）を開催（かいさい）し、１年（ねん）生（せい）から３年生（ねんせい）までの海遊館（かいゆうかん）部（ぶ）12名（めい）が参加（さんか）しました。

　講師（こうし）は、 あおぞら財団（ざいだん）研究（けんきゅう）員（いん）の栗本（くりもと）知子（ともこ）さんと谷内（たにうち）久美子（くみこ）さんです。

　 講座（こうざ）の前（まえ）に、生徒（せいと）の皆（みな）さんが学校（がっこう）や自宅（じたく）の周（まわ）りに24時間（じかん）設置（せっち）しておいた、空気（くうき）測定（そくてい）用（よう）のカプセルにザルツマン試薬（しやく）を入（い）れ、反応（はんのう）を見（み）るために15分（ふん）程度（ていど）放置（ほうち）しました。

　その間（あいだ）に、講師（こうし）の栗本（くりもと）さんから「大阪（おおさか）汚染（おせん）公害（こうがい）の歴史（れきし）と空気（くうき）測定（そくてい）の意義（いぎ）」の講義（こうぎ）を受（う）けました。西淀川区（にしよどがわく）の公害（こうがい）裁判（さいばん）や患者（かんじゃ）さんのお話（はなし）に、生徒（せいと）の皆（みな）さんは聞（き）き入（い）っていました。　

　そして、講義の後に、エコアナライザーという測定機器でカプセルのＮＯ₂（二酸化窒素）濃度を測定し、測定値によって色分けしたシールを地図上の設置場所に貼っていきます。 シールは、ＮＯ₂濃度が高い順（空気が汚れている順）に、赤、黄、緑、青の4段階に分けられていました。

　すべてのシールが貼（は）られた後（あと）、地図（ちず）を見（み）て結果（けっか）を確認（かくにん）すると、青（あお）と緑（みどり）のシールのみで、すべて環境（かんきょう）基準（きじゅん）値（ち）内（ない）に収（おさ）まっていました。

　測定（そくてい）結果（けっか）を踏（ふ）まえて、講師（こうし）の谷内（たにうち）さんより、「大阪（おおさか）の大気（たいき）汚染（おせん）の現状（げんじょう）と課題（かだい）」として、大気（たいき）汚染（おせん）と地球（ちきゅう）温暖化（おんだんか）の関係（かんけい）やPM2.5のお話（はなし）、そして大気（たいき）汚染（おせん）の防止策（ぼうしさく）について講義（こうぎ）をしていただき、講座（こうざ）は終了（しゅうりょう）しました。

　講座（こうざ）後（ご）のアンケート結果（けっか）から、「大気（たいき）汚染（おせん）の改善点（かいぜんてん）などが分（わ）かって良（よ）かった」「大気（たいき）汚染（おせん）の理解（りかい）を深（ふか）めることができた」という意見（いけん）を多（おお）く聞（き）くことができました。