田んぼの四季2023～田んぼで学ぶSDGs～　①

今回（こんかい）の参加者（さんかしゃ）は３４名（めい）で、講師（こうし）は大阪市（おおさかし）エコボランティアの忍（しのぶ）喜博（よしひろ）さんと中谷（なかたに）憲一（けんいち）さんです。
最初（さいしょ）に講師（こうし）の忍（しのぶ）さんから、この講座（こうざ）全体（ぜんたい）の説明（せつめい）とこの日（ひ）の進行（しんこう）の確認（かくにん）がありました。
昨年（さくねん）まではコロナ感染症（かんせんしょう）の影響（えいきょう）で少（すく）ない人数（にんずう）での講座（こうざ）でしたが、今年（ことし）は以前（いぜん）のような人数（にんずう）に戻（もど）っています。
楽（たの）しみにされていた方（ほう）も多（おお）くおられたと思（おも）います。

本日（ほんじつ）は苗代（なわしろ）づくりをする予定（よてい）ですが、まずは研修（けんしゅう）室（しつ）において、忍（しのぶ）さんから自然（しぜん）体験（たいけん）観察（かんさつ）園（えん）の田（た）んぼについての説明（せつめい）と塩水（しおみず）選（せん）のお話（はなし）がありました。
塩水（しおみず）選（せん）とは、品質（ひんしつ）の揃（そろ）った米（こめ）を作（つく）るため、一定（いってい）の濃度（のうど）の塩水（しおみず）で沈（しず）んだ籾（もみ）を選（えら）ぶ方法（ほうほう）です。
本来（ほんらい）は、手持（ても）ちの種籾（たねもみ）の中（なか）から、田（た）んぼに播（ま）くのに必要（ひつよう）な分量（ぶんりょう）の籾（もみ）を選（えら）び出（だ）すための合理的（ごうりてき）な方法（ほうほう）で、実際（じっさい）に忍（しのぶ）さんが参加者（さんかしゃ）の前（まえ）で再現（さいげん）して見（み）せてくださいました。
塩水（しおみず）選（せん）の実演（じつえん）の後（あと）、苗代（なわしろ）づくりについての説明（せつめい）がありました。

続（つづ）いて、講師（こうし）の中谷（なかたに）さんから田（た）んぼでの生（い）き物（もの）調（しら）べの説明（せつめい）を聞（き）いてから、いよいよ外（そと）に出（で）て、苗代（なわしろ）づくりと生（い）き物（もの）調（しら）べを行（おこな）います。
人数（にんずう）が多（おお）いので、外（そと）ではABの２班（はん）に分（わ）かれて行動（こうどう）します。

A班（はん）は先（さき）に苗代（なわしろ）づくりをして、後半（こうはん）は田（た）んぼに移動（いどう）して、生（い）き物（もの）調（しら）べをします。B班（はん）は先（さき）に生（い）き物（もの）調（しら）べをして、後半（こうはん）苗代（なわしろ）づくりをします。
苗代（なわしろ）には古代（こだい）米（まい）（紅（べに）茜（あかね）と緑（みどり）万葉（まんよう））とうるち米（まい）（ヒノヒカリ）もち米（ごめ）（ヒヨクモチ）の４種類（しゅるい）の種籾（たねもみ）を使（つか）いました。
古代（こだい）米（まい）は、例年（れいねん）は赤米（あかまい）と黒米（くろごめ）を用（もち）いていましたが、今回（こんかい）は黒米（くろごめ）が手（て）に入（はい）らなかったので赤米（あかまい）と緑米（みどりまい）を用（もち）いています。

苗代（なわしろ）づくりは、まず網目（あみめ）状（じょう）のバットの上（うえ）に土（つち）を全体（ぜんたい）にのばして置（お）きます。
水（みず）をかけて湿（しめ）らせた土（つち）の上（うえ）に種籾（たねもみ）を重（かさ）ならないように広（ひろ）げて播（ま）きます。
播（ま）き終（お）わったら、上（うえ）から土（つち）をかぶせて、バットにひもをつけて二人（ふたり）で、水（みず）を薄（うす）く張（は）ったコンテナにそっと沈（しず）めていきます。
高（たか）さを等（ひと）しくしながら、協力（きょうりょく）してゆっくりと。網目（あみめ）から水（みず）が上（あ）がり、バット全体（ぜんたい）が水（みず）につかります。
次回（じかい）６月（がつ）の田植（たう）えの頃（ころ）には、苗（なえ）がすくすくと育（そだ）っていることでしょう。

自然（しぜん）体験（たいけん）観察（かんさつ）園（えん）の田（た）んぼでは、春（はる）になりいろんな生（い）き物（もの）を観察（かんさつ）することができました。
つかまえた昆虫（こんちゅう）やカエルなどの生（い）き物（もの）や、植物（しょくぶつ）の名前（なまえ）など、講師（こうし）の中谷（なかたに）さんにたずねると、即座（そくざ）に答（こた）えが返（かえ）ってきます。
皆（みな）さん、虫取（むしと）り網（もう）やかごを持（も）って熱心（ねっしん）に生（い）き物（もの）をさがして、次々（つぎつぎ）と中谷（なかたに）さんにたずねておられました。
お天気（てんき）も良（よ）く、レンゲやいろんな草（くさ）の花（はな）も咲（さ）いており、その蜜（みつ）を求（もと）める虫（むし）などもいて、にぎやかな田（た）んぼでした。

外（そと）での活動（かつどう）を終（お）えて、研修（けんしゅう）室（しつ）に移動（いどう）して今日（きょう）のまとめをします。
まず中谷（なかたに）さんから、田（た）んぼでみつけた生（い）き物（もの）についてのお話（はなし）です。
皆（みな）さんがつかまえた生（い）き物（もの）を中谷（なかたに）さんが撮影（さつえい）した写真（しゃしん）を見（み）ながら振（ふ）り返（かえ）ります。
時（とき）には部分（ぶぶん）を拡大（かくだい）して、詳（くわ）しい説明（せつめい）をされるので、皆（みな）さん興味津々（きょうみしんしん）でモニターに注目（ちゅうもく）されていました。
ホワイトボードには本日（ほんじつ）みつかった生（い）き物（もの）が、蝶（ちょう）やカエルなど正式（せいしき）名（めい）で18種類（しゅるい）も書（か）き出（だ）されました。
最後（さいご）に忍（しのぶ）さんから次回（じかい）６月（がつ）11日（にち）（日（にち））の田植（たう）えでの持（も）ち物（もの）や注意（ちゅうい）事項（じこう）の連絡（れんらく）を聞（き）いて、今日（きょう）の講座（こうざ）は終了（しゅうりょう）しました。